やっぱりお箸を使いたい

普段何気なく使っているお箸。実はお箸を使うことはとても難しく、手先が器用でないと食材をつかめません。
スプーンやフォークなど様々な食事道具がある中で、日本人はお箸を使って食べることが多いかと思います。しかし、ケガや病気などにより箸を持つ利き手が使えなくなった場合はどうでしょうか。ほとんどの方は逆の手でスプーンやフォークを使っているかと思います。茶碗のご飯や和食をスプーン・フォークで食べようとするとどこか味気なく感じる方も多いのではないでしょうか。
利き手でお箸が使えなくなった方の「やっぱりお箸で食事をしたい」そんなお客様の声から楽々箸が誕生しました。楽々箸を一言で説明すると「ピンセット」です。握ることができれば、左右どちらの手でもどのように握っても箸先が合うように設計してあります。指を入れるタイプや手にフィットさせるタイプのお箸とは違い、見た目もとても箸っぽいです。握って使っている時はクリップの部分が見えないので、楽々箸とわかりにくいのではないでしょうか。 使いやすさや見た目にこだわった楽々箸は「クリップタイプ」と「ピンセットタイプ」の2種類あります。
クリップタイプは、箸とクリップで別々で製造しているので分解して洗うことができます。 SPSというガラス繊維が入った樹脂を箸に使用し、一般的な樹脂よりも固い素材ですべて樹脂のお箸は耐久性は抜群です。 箸先はしっかりつかめる5角星型形状なので滑りやすい麺類もしっかり持つことができます。 クリップは取り外しできて持ち運びできるので、ご自宅用だけでなく外出時でも使いやすいタイプです。サイズも3種類あり、手の大きさに合わせて選ぶことができます。
ピンセットタイプは箸とバネがくっついて、クリップタイプよりも弱い力で握ることができます。 箸はポリスチレン、バネはステンレスで作っており耐久性が強いので、施設や病院で使う際に優れています。 ステンレスのバネは薄い作りで、箸と超音波接着をしてねじを使っていないので食品混入の心配もありません。 また、箸の四角の先端には食材を逃がさないための溝と樹脂製の中央には箸先を合わせるための突起があります。
お客様の声から生まれた楽々箸は、今では多くの場所で使用されております。病院や介護施設はもちろん、ビジネスホテルの朝のモーニングビュッフェの際、高級ホテルのレストランなどでも使用されております。 ビュッフェで使われていることは意外に思われるかもしれませんが、食材が転がらずうまくつかめるため取り箸として使われております。 また高級ホテルのレストランに来店されるお客様は高齢の方が多いそうです。高齢で手の動きが鈍くなってきた方はお店で箸を落としてしまうことも。その際にスプーンやフォークを出すことはほかの方からも目立ちますし、いいサービスではありません。そんな時に箸と似た見た目の楽々箸をお出しすると、お使いいただける方も多いそうです。


小さいころからずっと食事の時に身近にあったお箸。日本食にはやっぱりお箸が欠かせません。
「いつまでもおいしいく、食事を楽しんでほしい」そんな願いを込めて楽々箸を製造しています。

楽々箸シリーズ